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なんとなく、つれづれ草紙。



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誤解を恐れずに書いてみる。

好きで撮っているだけの写真だから、
好きで作っているだけの世界だから、
誰とでも出来るわけじゃない。

レンズを向けた・向けられた瞬間だけは欲情していたいし、欲情されていたい。
逆もまた、しかり。
それは、もちろん世界観の中での繋がりにおいての「欲情」であって、
実際に繋がってしまうことよりも、きっとずっと楽しい。
逆説的だけれど、実際に欲情してしまう・されてしまうひととは、出来なかったりもする。
(「そういうスタンス」の写真もあるのは理解したうえで。
わたしが撮ろうとしているのは、まだ、そういう写真ではないような気がするので。)

…でも、
…選べなかった。

欲情、なんていえるほどの激しいものは持ち合わせていなかったけれど、
言うなれば淡い憧れとか恋心とか、そういうものと。
わたしの悪趣味な妄想世界で遊んでもらいたいという欲望と。
さあ、どちらを選ぶ?
…選べなかった。

そしてどちらも手に入れようとして、
そしてどちらも根こそぎ持っていかれてしまって、
空虚なくせに圧倒的な現実に、涙も出ないほどからっぽになって取り残されてしまった、わたし。

拒食と虚飾で心と体を麻痺させて、
時間が過ぎ去るのをただただ、待っている。
失意と悲しみは時間がさらっていってくれることくらいは、わたしだって、知っている。



IMG_0017.JPG














だけどきっと水はまた、満ちるかもしれない。
そしてわたしは、思うに違いない。

…あなたを撮りたい と。


少し前のわたしが思っていたことを掘り起こす。

オトモダチとかコイビトとかが欲しいわけじゃない。
楽しいお喋りも、その手に触れることも、優しい笑顔すら要らない。
だって決まっているじゃない、
最初から、わたしが現実となんて折り合いをつけられるはずもないのだ。

もう一度、あなたを撮りたい。
シャッターを押す時はいつでも心が震えるけれど、
あの瞬間、天使とか神様は本当にいるんだと実感させられて、
心だけではなくて、足も指も唇も、震えてしまったんだもの。

こんな不器用な人間関係しか構築出来ないわたしを、どうか許して。

あなたの幸せを願うのならば、
ぎりぎりの綱渡りをしながら生きているようなわたしに、
あなたを巻き込むべきではないのはわかっているのだけれど。

だけど後悔はしたくない。
撮りたいものを撮りたいと言わないで、
欲しいものを欲しいと言わないで、
生きている意味なんて、わたしにはない。
たとえあなたに嫌われても、これだけは譲るわけにはいかないんだ。


…水が満ちたら、言えるだろうか。


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** 出演 ** 金平糖企画新作公演「ニュースペーパー」 2017年10月28-11月1日、11月21-22日。 ** 掲載 ** カメラピープルブックレーベル 「だれがなんといおうとだいすきな写真」採用 ** 撮影 ** どりばん「どり盤」CDジャケット、ポスター撮影
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