飛びたい人には飛び方を教えます。

出張で松山に行った。
わたしにとって松山という街は、「人力飛行機ソロモン　松山篇」で両手をひろげた場所。

ただ夢中で、必死で、俳優であろうとしていた、あの瞬間のわたし。
「芝居」というものをわたしの人生でどういう意味で語ればいいのかまだわからないでいるけれど。

今のわたしが、
あの時見たであろう風景を、何も考えずに、ファインダーで切り取った。

現場写真でもなければ、観光写真でもない、変な写真たちだな、と自分でも思うのだけれど。

きっと今、この状態のわたしが松山に行くことになったのは、偶然ではなく必然だった、と、
それだけは感じている。